同窓会について

会長挨拶

経済学部同窓会会長犬伏泰夫

この度、大阪大学経済学部同窓会第12代会長に就任致しました、井上ゆかりと申します。

一昨年70周年を迎え1万人の会員を有す伝統あるこの会でこのような役目を頂戴しましたのは身の引き締まる思いでございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます

以前同窓会誌でもご紹介しましたように、現在の私があるのは大阪大学経済学部で学んだ故蠟山昌一先生のお陰であります。

卒業年次が雇用機会均等法の前年ということで、「女性に対してフェアな外資系を目指しなさい」とのアドバイスを頂き、現在まで思う存分仕事をすることができました。

ゼミの授業や合宿を通じて、エスプリとウイットに満ちた先生のコメントの一つ一つは今でも心に残っております。

先生がお亡くなりになった後もゼミ会が継続しているのも先生のお人柄由縁でありましょう。また、経済学部の同期の仲間とは社会人になっても交流を続けており、元気を頂いています。

大阪大学経済学部で学んだ日々そしてその後のご縁により今の自分が生かされていると思うのです。そんな、経済学部に同窓会を通じて恩返しができることを本当に有り難く思っております。

就任にあたり、当面の課題は、今後の同窓会のあり方を考えることだと理解しています。

ご存知の方もいらっしゃるとは存じますが、同窓会の運営は、毎年2回から3回開催される代表幹事会の決議に拠っています。

代表幹事会で討議された内容を2年に一度開催される総会で決議され活動内容が確定します。

総会の翌日の懇親ゴルフ、セミナー&懇談会、ホームカミングデイなどのプログラムもございます。2009年に立ち上げられた学生部会のECOCAも種々の活動を行っています。

また、年に一度この同窓会誌を現存の住所録を元に同窓生全員にお送りしています。

しかしながら、残念なことですがどの行事においても出席者が年々減っております。例えば、20年前の総会の出席者は223人でしたが、10年前には、127人、昨年は111人でありました。

代表幹事会も、20年前は、54%の出席率でしたが、10年前は37%、今年直近は、32%という現状です。

同窓会年会費徴収の現状についても懸念がございます。年会費納入率は5%です。卒業生の5%が納めてくださっている会費で同窓会が運営されているのです。

非常に気がかりなのは、将来を担う40代半ばより若い卒業生の納入率が、1%に過ぎないことです。

卒業生の皆様が同窓会に何を期待してくださっているのかを今一度見直す時期にきているのではないかと思っております。

具体的な施策を考えるにあたり、一番大切なのは、運営の肝である、代表幹事会を活性化させることだと思います。

代表幹事は、卒業時一名選出されているのですが、皆さん、ご自分の学年の幹事がどなたかご存知でしょうか?現在、各学年代表幹事の皆様とコンタクトを取り、ご出席いただける方に変更していく作業を行っております。

大阪大学経済学部を大切に思って下さっている卒業生の皆様、先生方のお力になれ、学生さんのお役に立てるためには何ができるのかを考えようではありませんか。

古い友人との縁をより強いものとしつつ、先輩後輩各位との新たな関係を築くことに意味を見出だすために何ができるのか模索しようではありませんか。

一緒に考えたいと思ってくださる方々、代表幹事になっていただけると幸いです。どうぞ、事務局にご連絡ください。

簡単なことではないかもしれませんが、きっと、新しい大阪大学経済学部同窓会像を描いていくことができると信じております。ご協力、ご理解の程をお願い致します。

末筆ではございますが、皆様方の益々のご健勝をお祈り致しますと共に、同窓会活動でお目にかかれますことを楽しみにしております。