事務局だより

2011年8月19日

先日(7月2日)の総会で事務局長を退任されました西尾方宏さん(新23期)にインタビューをいたしました。

8年にわたる任期の思い出を中心にお話を伺いました。

 

 

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- – -同窓会とのかかわりは何年になりますか。

 

西尾様1985年に会計をしてからになりますから、25年以上になります。
かかわるきっかけは、職場の同窓の上司(現同窓会相談役)から「ちょっと手伝って」と言われて・・・
まさか25年以上もかかわることになるとは思いませんでした(笑)

 

 

- – -運営にあたりどのようなことを心がけられましたか。

 

一般に同窓会の地盤沈下が言われていますので、同窓会の活性化を心がけました。
これまで大阪大学経済学部の卒業生は12,000人を超えます。年齢も20歳代から80歳代までさまざまです。
縦(先輩後輩)横(同期)斜め(ゼミ)のつながりを、世代を越えてみんなが気軽に集まれる場所づくりを考えました。

 

 

- – -この8年を振り返りどのようなことを思い出されますか。

 

順不同ですが、次のようなことを思い出します。

 

『ホームページのリニューアル』
アクセスアップをもくろみ、広報部会のプロジェクトチームにお願いして2回のリニューアルを行いました。
一回目はアクセス制限付きページを設けて「バーチャル同窓会」を目指しましたが理念先行になり、思ったほどアクセスが増えませんでした。
二回目はホームページの本来の活用方法に立ち帰り、「見たい情報のあるホームページ」をテーマとして今年4月に改訂版が完成しました。

 

『ホームカミングデーの開催』
スタートは、6年前です。偶然ですが、全学(同窓会連合会)のホームカミングデーと同じ年にスタートしました。
毎年5月の銀杏祭期間中に開催しております。
毎回世代を越え30~40名の方々が集まり、まさに同窓会らしい雰囲気で行っています。
まだ参加されたことのない方は是非一度お越しいただき、懐かしいキャンパスで学生時代にタイムスリップしていただければと思います。

 

『60周年記念募金の実施』
平成20年9月に経済学部は創設60周年を迎え、記念事業を実施しました。

同窓会も募金活動に注力したのですが、折からのリーマンショックと、学部単位での募金への社会の逆風の中で、3千7百万円の寄附をいただき、今後10年間の記念事業活動資金とすることができました。

五千万円の目標には届きませんでしたが、大学で記念事業のテーマである人材育成のために有効に活用していただければと願っています。

 

『学生部会の設置』
60周年記念事業の一環として、学生が自主的活動を行う中でリーダーシップを培い、刎頸の友を得る場として発足しました。
組織的には同窓会に所属しています。同窓会が強力に支援して、有為な人材を育成し、経済学部の名声を高めるという、「WIN-WIN」の関係を目指しています。
現在、新入生歓迎パーティや卒業祝賀会の開催、業界探求セミナーや内定者懇談会などの就職支援活動、ゼミ懇談会やOB・OG交流会の開催などの多彩な活動を行っている他、銀杏祭には模擬店を出店するなど、年々活動が活発になっており、頼もしい限りです。

 

『同窓会活動拠点GCCO(ガーデンシティクラブ大阪)の開設』
長年の懸案であった同窓会員の活動拠点を開設しました。
ハイクラスなサロンで、大阪駅前のハービスOSAKAの6階と好立地です。
記名式会員制の社交クラブであるGCCOに同窓会として入会したのは私たちが初めてです。

その後他大学の同窓会が次々入会し、モデルになりました

 

 

- – -多士済々のOBの方々を取りまとめ運営していくのは大変なお仕事ではなかったかと思いますが、いかがでしたか?

 

いえいえ。
逆に著名な方々に身近にお会いしお話をさせていただく、またとない機会を得ることができました。
任期中の会長だけでも前々会長の奥山俊一氏(当時 日本総研会長)、前会長の中村邦夫氏(パナソニック会長)、現会長の犬伏泰夫氏(当時 神戸製鋼所社長、現同社相談役)などのそうそうたる方たちです。

他にも副会長・各専門部会長など幅広い分野の同窓の方々とお付き合いができました。

 

また、大学院経済学研究科長を始め、大学の諸先生方にも講演の打ち合わせをしたりお願いをしたり、交流をもてました。

 

「しんどい」よりも「やりがい」のある仕事でした。
普段でしたらなかなか会えない方々に会え、面識が広がったことは私自身にとってもプラスでした。

 

 

- – -一番の思い出は何ですか。

 

専門部会の部会長・部会長補佐や事務局の方々と一緒に活動することができたことです。
お話をする間にもいろいろな顔が浮かんできます。
この8年間いろいろ取り組んだことも、これらの方々と一緒に活動し、皆で力を合わせたからできたと思います。

 

 

- – -新体制・新事務局長に望むことはありますか。

 

安竹事務局長の新体制のもとで新しい発想で運営して行かれることと思っています。望むことと言うほどではありませんが、個人的には次のような感想をもっています。

 

『青年会』
発足したばかりですが、若い世代のOB・OGの集まる場になってほしいと思います。
また、社会人となった新会員が学生部会からの活動を続けてゆき、交友関係をより発展させることができればよいと思います。

 

『名簿のWEB化』
今まで紙の名簿が同窓会での人と人とのつながりを生みだしていた面があります。
個人情報保護法との兼ね合いで今まで通りの発行が難しくなってきたという時代の流れもあり、WEB化による対応が求められています。
現住所不明者が約4,000人に達していますので、個人情報を整備する上で大きな問題点となっています。

 

『会則の見直し』
いまは会則的には卒業したら同窓会正会員になり、入会金や年会費納入とはリンクしていません。
権利と義務との関係で、同窓会の在り方を考える時期かもしれません。
また卒業後40年経過の会員は年会費納入義務が免除されれるため、「協賛金」という形で支援していただいていますが、サービスと対価のバランスが取れているのかについても検討が必要と思います。
さらに、かなりの人数になっている大学院卒業者についても何らかの対応が必要かもしれません。

 

『他学部同窓会との連携』
文系他学部同窓会との連携をもっと活発にしてもいいかもしれません。
東京支部では法学部と共同で講演会や懇親会を開催するなど、連携して活動しているので、もっと密接にしてもいいのでは。

 

 

- – -最後にメッセージがあればおねがいします。

 

同窓会活動は皆さんそれぞれの本業をしながらのボランティアです。
当然本業をしっかりとしたうえでの活動になります。

 

それだけにみんなの力を少しずつ合わせて行われるものです。
私の8年間の在任中に行った各種事業も役員や事務局の皆さんの協力のもとで形ができてきましたが、その活動を通じて参加された方々の間で交流が深まり、得難い人間関係が生まれたのではないかと思っており、私もその例外ではありませんでした。

同窓会は集いさえすれば容易にそのような価値を得ることのできるすばらしい組織であると思います。

 

一般の会員の方々が同窓会についてどう思っているのか、意見を伺い反映していきたいと思っていました。
これからは会計監査としてしばらくの間、同窓会にかかわっていきたいと思いますが、よりよい同窓会にしていくために、これからも会員の皆様の声をどんどん聞かせてください。

 

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